国境なき子どもたち(KnK)は開発途上国のストリートチルドレンなど恵まれない青少年を支援するNGOです。東日本大震災発生以降は、岩手県における教育支援を開始しました。
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鵜住居小学校「伝承委員会」支援について  

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2014/12/05
報告:KnK岩手事務所 東 洋平
   

国境なき子どもたち(KnK)では、岩手県沿岸部の子どもたちを対象に、ニーズに応じた教育支援を行っております。この度、岩手県沿岸南部に位置する釜石市の鵜住居(うのすまい)小学校へご支援させていただきましたので報告いたします。

鵜住居小学校がある釜石市鵜住居地区は、2011年3月11日に発生した東日本大震災で壊滅的なダメージを受けました。多くの家屋が流失し、大勢の方が亡くなりました。同地区の小中学生は全員高台に避難し無事でしたが、震災後も地区から離れた仮設住宅やみなし仮設に入居するために既存のコミュニティが離散するなど、地域の活気が失われつつありました。

そういった地域の状況を憂いた鵜住居小学校では、地域を元気づけるためにも、子どもたちに鵜住居地区に古くから伝わる郷土芸能の虎舞(とらまい)を学ばせることにしました。また、地域がバラバラになってしまった今、長きにわたって引き継いできた伝統を廃れさせないため、また、再び人と地域をつなぐ意味も込めて、学校内に伝承委員会を新たに立ち上げました。

装束に身を包んで、青年会の方の指導のもと練習に取り組みました!

しかし、全く新たな試みでしたので、一から虎舞の装束や道具、楽器など一式揃えなければなりませんでした。そこで、この取り組みに共感したKnKでは、鵜住居小学校側で揃えられなかった、必要な道具の購入費用の支援を行いました。この活動は地域の方の賛同も得ることができ、青年会の方が虎舞の指導にあたってくださる等、多くの応援・協力があったそうです。

そして、去る11月1日に鵜住居小学校の学習発表会にて、子どもたちの取り組みの成果が披露されました。当日は子どもたちの演舞を心待ちにしていた保護者や地域の方々、教育関係者や虎舞青年会の皆さんなど大勢の方が出席されました。



お揃いの装束を身にまとった子どもたちは虎舞の各演目を堂々と披露し、観客を魅了しました。まずは元気いっぱいな男の子たちが、勇壮な虎舞をお披露目しました。囃子に合わせ体や虎の頭を大きく、時には繊細に動かし、虎が春の日差しを浴びて戯れる様子、追い込まれ傷を負い荒れ狂う様子など、各演目に合わせ見事に演じきっていました。また太鼓や笛、力強いお囃子の掛け声が、虎の勇猛さを一層引き立てていました。一方、女の子たちは優雅な甚句(手踊り)を披露しました。一糸乱れぬ舞は美しく、それでいて地面を踏みしめる足運びには力強さを感じました。

15分にも渡る元気溢れる舞が終わった瞬間、会場には拍手喝采が沸き起こりました。やり遂げた子どもたちの表情は清々しく、見ている方々にも笑顔が溢れていました。また、後日、地域の高齢者向けの施設や幼稚園でもお披露目されました。鵜住居小学校では今後もこの活動を引き継ぎ、地域の活性化を目指し、学校の行事だけではなく地区の各施設やイベントなどでの披露を予定しているそうです。

子どもたちが踊る虎舞を見て涙を流す地域の方もいたそうです。その方がどう感じたか、私には軽々しく語れませんが、きっとその方の心に強く訴えかける何かがあったに違いないと思います。また、古くからこの地域で愛され、引き継がれてきた虎舞には、それだけ強い思いが込められているからだとも思います。この取り組みが子どもたちの心の奥深くにしっかりと根付き、将来を担う彼らの礎になってくれることを願います。

 

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