国境なき子どもたち(KnK)は開発途上国のストリートチルドレンなど恵まれない青少年を支援するNGOです。東日本大震災発生以降は、岩手県における教育支援を開始しました。
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そうだ、レインボーハウスへ行こう

 

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2015/06/11
報告:「走る! KnK子どもセンター」 畠山 理恵

 

ジャパン・プラットフォーム 助成事業


2015年4月29日(水・祝)、「走る! KnK子どもセンター」を利用する子どもたちを対象に、
遠足を開催しました!

   
「走る! KnK子どもセンター」は今年度から新たに、子どもの居場所を地域の中でもっと見つけようと、陸前高田市内の子どもが遊べる施設への遠足を定期的に行うことになりました。この遠足は主に、子どもセンターが現在活動している滝の里仮設団地と竹駒小仮設団地から来ている小学生を対象に合同で開催します。遠足の目的は大きく3つ挙げられます。

★子どもたちが利用できる施設を訪れ、被災した陸前高田市内にも居場所や遊び場があることを知る
★徒歩圏外への移動手段として路線バスがあり、子どもたちが自分で利用できるように乗り方や行き先の確認方法を身につける
★「思いっきり体を動かしたい」という子どもたちの希望に沿って、安全な場所でたくさん運動する

第1回目の遠足の目的地は、昨年6月末に陸前高田市内にできた、あしなが育英会さんが運営する施設「陸前高田レインボーハウス」です。通常はグリーフケアなどのプログラムに利用されていますが、リクエストに応じて貸出もしています。多目的ホールや研修ホール、広い食堂など、子どもたちにとって魅力的な施設です。陸前高田市役所から徒歩15分ほどに位置し、路線バスを活用すれば誰でも利用できます。

当日の朝、竹駒小仮設団地(竹駒小児童)9名、滝の里仮設団地(気仙小児童)5名が集合しました。バス停までは歩道がありますが、大きなトラックも通るため、「必ず1列で歩くこと、先頭と最後尾にいるスタッフの間から出ないこと」と約束を確認し、おしゃべりをしつつ楽しくバス停まで歩きました。用意していたバス代80円を一人一人に渡したところでバスが到着し、いよいよ乗車して出発!運賃を支払い、運転手さんに挨拶をして10分にわたるバスの旅を終え、無事バスを降りたら徒歩で目的地のレインボーハウスを目指しました。

震災復興のためのトラックが、今もなお多く走る市内

運賃を払ってバスに乗る・・・少し緊張ぎみ?
道中、すれ違う方々に挨拶をすると「今日は何の日なの?」と質問され、子どもたちが元気に「遠足ー!」と答えるような、地域の方との交流もありました。
   
到着したレインボーハウスの中は広く、きれいな施設に子どもたちは興奮した様子でした。子どもたち自ら作成した開会式の次第にそって、代表2名の司会進行のもと、参加者の自己紹介をしました。今回のレインボーハウス遠足の内容は、おにぎり作り、身体を動かす遊び、クレープ作りの3つです。
お昼ご飯のおにぎり作りは、1人2個ずつ好きな具材を入れてにぎりました。中にはご飯を包みきれず「のり弁当」のようにお箸で食べなければならないおにぎりや、顔より大きいものなど、個性溢れるおにぎりができました。お味噌汁とお茶の配布では、6年生の女の子たちが率先してお手伝いをしてくれました。

トッピングは5種類からお好みのモノをチョイス★

炊き立てのお米を、丁寧に丁寧ににぎっています

美味しさが伝わる笑顔!でも、米粒がついたままですよ!

完成したおにぎり。いびつな形が、いい味をだしています!

おいしくいただいた後はおなかを休め、多目的ホールに移動。子どもたちが楽しみにしていた運動タイムです。「大玉ころがし」「ミッションリレー」「KnKジャンボかるた」3つの競技を滝の里チーム対竹駒チームの団体戦で行いました。「大玉ころがし」ではホールを一周して、次の人へ帽子のバトンをタッチ!滝の里組は人数が少ないので、1人2周走る子もいました。帽子の渡し忘れや、思った以上にボールが弾んで苦戦する姿もありましたが、気合が入った応援に背中を押されて無事完走できました。「ミッションリレー」では、ミッションカードを引き、そのミッションをこなしながらゴールを目指します。ミッションには「違う学校のお友だちと一緒にカメラの前でハイチーズ」というお題もあり、学校やチームに関係なく、仲良くポーズを取る様子が見られました。

巨大ボールに、思いのほか悪戦苦闘する子どもたち

ミッションリレー:お題「違う学校のお友だちと、ハイチーズ」

KnKジャンボかるた「を」:「手を きちんと消毒しましょう!」

かるた目指して――よーいどんっ!
みんなで作った「KnKジャンボかるた」は、読み札の内容も絵札も子どもたちが作ったものです。広い多目的ホールの床いっぱいに散りばめられた大きな絵札を取りに、スタートラインから猛ダッシュで探しに行きます。同時に見つけた2人が滑り込んで手を伸ばすなど、とても白熱した戦いでした
   
運動後のクレープ作りでは、高学年の女の子たちが率先して動く一方、低学年の子どもたちも生クリームを一生懸命泡立てました。生地が焼けると、きれいにトッピングしたり、中身が山盛りで包みきれないクレープがあったりと、こちらもバラエティ豊かなクレープができました。

高学年は生地焼き担当

低学年はホイップ担当

アイス、生クリーム、フルーツ・・・トッピングは自由に!

溶け始めるアイスクリームも「うまい!!」

閉会式で代表数人に感想を聞いてみると、「おにぎり作りやクレープ作りができて楽しかった(気仙小4年・女の子)」「ミッションリレーとか思いっきり走ることができて楽しかった(気仙小4年・男の子)」「ほかの学校の子もいて、交流ができて良かった。また一緒に行きたい(竹駒小6年・女の子)」など、この遠足を通じて多くを感じてくれたようです。また、会場を提供くださったあしなが育英会さんからは「子どもたちの楽しそうな雰囲気が伝わってきました」、保護者からは「すごく楽しんできたみたいで!」「めいっぱい動いたみたいですね。スタッフの皆さんも大変だったでしょう!」とコメントをいただきました。帰宅後、遠足の思い出をご家族に話す姿を想像し、こちらも嬉しく感じました。

今回は公共交通機関の利用、小学生合同のイベントなど、初の試みが多くありました。交通事故やケガの危険性がある場所、その対処法や緊急時の動きなどあらゆる場面を想定して準備を進めましたが、スタッフもわずかながら緊張感を抱いていました。しかし子どもたちが予想以上に自主的に動き、初のKnK遠足を盛り上げてくれました。準備段階から、体を動かす遊びについて積極的に案を出し、必要な道具を自ら作成していました。今後も子どもたちの声を聞きながら共に企画・準備をし、子どもたちの遊び場、居場所が増えるよう活動してまいりま
す。

 

この活動は あしなが育英会のご協力と、
認定NPO法人ジャパン・プラットフォームの助成により実現できました

 

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