国境なき子どもたち(KnK)は開発途上国のストリートチルドレンなど恵まれない青少年を支援するNGOです。東日本大震災発生以降は、岩手県における教育支援を開始しました。
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今、そして未来の釜石市を見つめて――
中学生25名が「輝(ひかり)☆新聞」を発行

 

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2015/09/03
報告:KnK岩手事務所 鎌田 舞衣

   

2015年8月3日〜7日にかけ、岩手県釜石市で、
「僕らは子ども特派員! 新聞ワークショップ2015★夏★」を開催しました!

   
未曾有の大震災から間もなく4年6ヵ月を迎えるにあたり、震災の風化が課題とされています。また、仮設住宅から災害公営住宅への転居や自宅再建も進み始め、コミュニティの再構築や他者との繋がりの希薄化が懸念されています。被災地内でも震災への興味・関心には格差があり、自分の体験や想いを発信する時期にあると感じます。そこでKnKでは子どもたちが「子ども特派員」として、復興に向けて第一線で活躍している方々に直接話を聞き、ふるさとの今や未来を考えるワークショップを開催しています。

「僕らは子ども特派員! 新聞ワークショップ」は今年で3回目を迎えます。特派員として情報発信するだけではなく、プロの新聞記者から新聞が手元に届くまでの流れや取材のコツ、写真の撮り方、効果的な見出しの付け方などを学び、文化祭での新聞作りに技術を生かせるような内容になっています。


 
講師は朝日新聞釜石支局の山浦記者、参加したのは釜石市立釜石中学校の生徒25名です。まずは地方紙と全国紙の違い、取材の体験談など、記者の方から直接お話を伺いました。質問コーナーでは「忙しい時期はあるんですか?」という質問には「3月11日前後は特に忙しい。皆が関心を持っている話題なので、4年たった今でも情報収集に走ります。あと、選挙の時期も忙しいな」と現場の方ならではの答えが聞けたり、「記者をしていて嬉しい事は何ですか?」という問いに対しては「書いた記事を読んだ人から反応があると嬉しい」など、普段耳にしないような新聞記者の裏話も聞くことができました。

「自分もこの後『子ども記者』として活躍するんだ!」現場で活躍している記者さんから熱心にお話を聞きます


自分のチームはどんな新聞記事になりそうか、事前にリサーチして取材の臨むチームの姿も!

子どもたちの興味の対象はたくさん!ここから5つの取材先を検討します!

普段はなかなか電話をかけない子どもたち。アポ取りに向けた電話対応の台本作りにも余念がありません!!
これまで遠い存在だった新聞記者という仕事を身近に感じた子どもたちは、新聞作りへの意欲が上がったようでした。そしていよいよ自分たちが記者となって新聞を作る番です!取材先候補を検討する際、どのチームもインタビューに臆することなく手が挙がったのが印象的でした。取材先へ自ら電話をかけ、各チームともインタビューの約束を取り付けました。合計5つのチームに分かれて取材に行くことになりました。市役所やイベント、スポーツに街頭インタビューなど、今年も多種多様な紙面になりそうな予感!!

取材では緊張しつつも、記者の方に教わったコツを思い出しながらチーム一丸となって奮闘しました!


取材を通じて得た情報や特ダネなど、チームでつかんできたふるさとの旬な話題を全員で話し合いました。「学区外の○○地区でこんな活動をしているとは知らなかった」「野田武則市長が○○と発言したのはスクープじゃなかろうか」「街頭インタビューでは予想を裏切って○○という回答が多かった」と、釜石市に住む子どもたち自身も知らなかった話題が豊富にそろいました。

どこのチームも、やるからにはトップ記事を狙います!「私たちが取材してきたネタ、トップ狙えますか?!」とやる気にあふれていました。最初は「記事を書きあげられるか心配。文字数多すぎだよ〜」と言っていた子どもたちですが、いざ取材してみると集めた情報が多く、限られた文字数で伝えることの難しさに気付いたようです。現場で活躍する新聞記者の方にアドバイスをいただきながら、読者に読んでもらいたい記事を仕上げていきました。


何が大切か相談しつつ、チーム一丸となって書き進めました

忘れないうちに記事にまとめる。その表情は真剣そのもの!
最終日は編集会議から始まりました。記者の方と相談してトップ記事など紙面の配置を検討しましたが、どの記事も子どもたちならではの視点でふるさとを見つめており、トップ記事を決めるのに大変苦労しました。「頑張って記事にしても、すべてがトップ記事になれるわけじゃないから、記者さんの仕事の大変さと悔しさが分かった」と、記者の想いを垣間見た子どももいたようです。

配置決定後は紙面に合わせ、シャレを効かせた見出しや効果的な見出しを付け、書き上げた記事にチームの持ち味を足していきます。最後に各チームの記事と見出しを1枚に張り付けていき、ここに2015年度の新聞が完成です!

ついにラストの1ピースがはまりました!!

↑うえの「輝(ひかり)☆新聞」をクリックすると↑
拡大版でご覧いただけます!!

ここに世界に1つの「輝(ひかり)☆新聞」が誕生〜!
3日間かけて本格的な新聞作りに取り組んだ子どもたち。「人前で質問するのは大変だったけど勉強になった」「文化祭にも学んだことを生かしたい」「作った新聞を一人でも多くの人に読んでもらいたい」など、初めての体験への達成感があふれていました。新聞のタイトルは「輝(ひかり)☆新聞」。「明るい未来を感じさせる新聞になったと思うから」「取材で出会った人たちが皆輝いていたから」と、新聞作りを通してふるさと釜石を見つめた子どもたちの思いが詰まった新聞になりました。

後日、有志が集い、新聞のポスティングをしました。市内7カ所の仮設住宅を巡り、取材から発行までを自ら務め上げた新聞を「私たちが作った新聞です。ぜひ読んでください!」と自信を持ってお渡ししていました。


雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ―― 合計2,000枚の「輝(ひかり)☆新聞」が釜石市内で配布されました
日常生活ではなかなか出会うことのない皆さんから貴重な話を聞き、子どもたち自らが情報を発信した新聞ワークショップ。この体験が、復興に向けて取り組むふるさとへの理解を深めるきっかけとなったようです。長い時間と手間をかけて一つの新聞を作り上げた達成感を自信に繋げ、今後もさまざまなことに挑戦していってほしいと思います。
     

この活動は 企業・財団をはじめとする世界各国の皆さまからのご支援と、
取材に応じてくださった釜石市内の皆さま、朝日新聞の皆さまのご協力
により実現できました


中・長期的に活動を継続していけるよう、皆さまからのご寄付をどうぞよろしくお願いいたします  
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