2011/10/14
三井ショッピングパーク ららぽーとのご協力により、GW中に全9館で友情のライブラリープロジェクトとして東日本大震災の被災地の子どもたちに送る本と応援メッセージを募集したところ、約3,800冊が寄せられました。そのうち約1,300冊が、9月29日に宮古市立山口小学校に届けられました!
ららぽーとでのイベントの様子はこちらから
東京から、ららぽーとの社員の方々もご同行してくださり、GWのイベントの様子やそれに至った経緯などをお話いただきました。

GW当日の様子をご説明 |

真剣に話を聞いていた子どもたちも… |

本を選ぶときには教室の本棚に殺到!
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あっという間に本の世界へ |
数日後…山口小学校の児童(3年生)から、作文が届きましたので紹介します。
4月25日、いつもの年よりおそくはじまった新学期。長い、長い春休みがやっとおわって、しばらくぶりでやって来た学校。しょうこう口もくつばこも、教室もみんなかわっていた。クラスがえをお知らせする大きな紙を、みんなでわいわい言いながら見た。ちょっと前までとは、いろんなことがちがっていてちょっぴり不安になっちゃった。
「教室に一人十冊ずつ本をえらんでいって。」と、先生が呼びかけている。
“全国各地から本好きの子へ”のコーナーには、見たことも、読んだこともない本がびっしり並んでいた。両手に持ちきれなくなった本を、落とさないようにしっかりとかかえて教室の本だなへとはこんだ。
すると、今までさっぷうけいだったロッカーの上が本でいっぱいになった。まるで、本物の本屋さんのようだった。さっそくその中から一冊えらんでせきにもどった。本を開くとその中にお手紙が入っていてびっくりした。
「本を読むとおちつくよ。元気を出してがんばってね。おうえんしています。」というメッセージの下に、本をプレゼントした人の名前が書いてある。みんなで、「友情のライブラリープロジェクト」に参かした皆さんのことばをみせあった。「この本が心の元気につながってくれたら、うれしいです。」と千葉県の人がくださった本は「かいだんレストラン」という人気の本だった。
これで、朝の読書の本えらびも、読み聞かせの本さがしも迷わないですむと思った。わたしたちの本屋さんを楽しみにしている一年生がとってもかわいくて、もっともっとふれあいをいっぱいしたいと思った。どんどんふれあいのわが大きくなっていったころ、「みんなが読んで考えた本をしょうかいするお手紙をだそう。」ということになった。「心の虹うんどう」と名前をつけて、みんなで取り組みはじめた。
私がえらんだのは「焼けあとのおかしの木」という本。おかしの木なんて、どんな木なんだろう、どんな味がするのかなと思いながら読んだ本だった。せんそうで命を失った人、大切な人とおわかれをしてしまった人、おそろしい病気にかかってしまった子など、こわい本・悲しい話の中で、この本はちょっとちがっていた。
平和になっても食べ物がなく、お金があっても品物がないから役に立たないというところが、ちょっと前までのわたしたちとにているなあと思った。でも、木についている葉っぱがおいしいとすごくよろこぶなんてふしぎ。
3月11日のあと、がまんの日が続いたけれど、白いごはんがないなんてことはなかった。それにわたしの大すきなマカロンがおやつの日だってあった。このお話をクラスでしょう介したとき、「おかしの木を食べてみたい。」とほとんどの人が発言してくれた。けれど、ようく考えてみると、今の私たちがその葉っぱを食べても、あのぼう空ごうの中の男の子のように、「うわっ。おいしい!」なんてかん動でかないだろうな。だって、がまんの日は、そう長くなかったし、いろんな所から、いろんな物がどんどんとどけられたから。その事も伝えたかったから、心の虹カードに絵やえらんだことばをていねいに書いた。
お母さんたちボランティアをまねっこして始めた「三の二書店」をもっともっと大きくしたい。たくさんの人がよろこんでくれる本屋さんをめざすんだ。
三の二書店は大はんじょうしているよ。 |

「メッセージ嬉しい!ありがとう!!」
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放課後も下駄箱の隣の図書スペースで
本を選ぶ子どもたち |
友情のライブラリーにご参加くださいました来場者の皆さまならびにららぽーとマネジメント株式会社、当日のボランティアにご協力くださいました皆さまに改めてお礼申し上げます。
※ご協力いただいた三井ショッピングパーク ららぽーとでも実施報告されています。
【三井ショッピングパーク ららぽーと】